24. ビルグを歩く -2 (マルタ)今日の午後の飛行機で、ロンドンに戻る予定になっている。でも、どうしてもビルグの聖ローレンス教会の中に入ってみたくなった。聖ヨハネ騎士団の築いた要塞都市ヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂が建設されるまでは、聖ヨハネ騎士団の中心的な聖堂だった教会だったから。 荷物は部屋に置いたままで、8 時前にホテルを出る。雨がぱらついている。気温も少し肌寒いくらいだ。昨日までの好天に感謝。 バスに乗り込む。その瞬間に汗が吹き出る。外の気温は低くても、エアコンのないバスの中は蒸し風呂だった。 あるバス停から乗ってきたジーンズ姿の若い男が、乗客の前に立ってはチケットを受け取り、少し破っては返している。なるほど、これがガイドブックに書いてあった検札だ。 |
聖ローレンス教会
ヴィットリオーザのバス停で下車。まっすぐに聖ローレンス教会(右の画像)に向かう。でも、今日も教会の扉は閉ざされている。それでも立ち去りがたく、扉の前で教会を眺めていた。 親切なオバサン そこへ現れた地元のオバサン。教会の扉を開いて、中へ ..... 入ろうとした瞬間に私と目があった。 ちょっと躊躇しながらも、私に手招きをしてくれた。中へ入れてくれるらしい。親切なオバサンの後ろから小さな木戸をくぐった。 聖ローレンス教会での礼拝聖ローレンス教会の中(下の画像)では礼拝が行われていた。なるほど、だから扉が閉ざされていたわけだ。集まった地元の人々の礼拝を邪魔しちゃいけないよね。そう考えた私は、後ろの席でおとなしく座っていた。ウィーンの宮殿にあるローヤル・チャペルで、ウィーン少年合唱団が参加するミサを見たことはあるんだけど、こんな田舎の教会で一般の信者のための集会を見るのは初めての経験だった。 寄付神父様のお話に続いて、信者代表(だと思う)が人々に話し掛ける。続いて、寄付を集めるザル(カゴ)が回る。教会の壁面で工事が行われていたから、その費用を賄うための寄付に違いない。教会の中に入れてもらったお礼として、私も寄付をする。続いて、再び神父様のお話。その途中で皆が後ろを振り返り、私に向かって軽く頭を下げた。私も慌てて頭を下げる。たぶん神父様は「今日は遠来のお客人が寄付してくれた」と言ったに違いない。 聖ヨハネ騎士団の八角十字
集会が終わり、信者達は帰っていく。残っているのは掃除当番らしいオジサンと私だけ。オジサンの邪魔をしないように、教会の内部の写真をとった。上の画像はそのうちの一枚なんだけど、聖ヨハネ騎士団のシンボルである八角十字が描かれているのが見えるかな。 ヴィクトリー・モニュメント聖ローレンス教会を出て、ヴィクトリー広場(下の画像)を歩く。一昨日ビールを飲んだところだ。
上の画像の中央に記念碑らしきものが立っているのが見えるかな。これはグレート・シージ・ヴィクトリー・モニュメント。もちろん、西暦1565年にマルタに侵攻してきたオスマン・トルコ軍に対する聖ヨハネ騎士団の勝利を記念するもの。 ちなみに、この戦いを諦めたオスマン・トルコ軍がマルタから撤退した時、勝利を祝う人々が聖ローレンス教会の鐘を打ち鳴らしたんだそうな。
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