聖ヨハネ騎士団の島 マルタ

ヴァレッタ、スリー・シティーズ、ラバト、イムディナ
2000年5月

初日からホテルでトラブル

3 時半にはマルタの首都ヴァレッタ市内のホテルに到着。ところがレセプションには誰もいない。急ぐ旅でもなし。ソファーに腰を降ろし、しばし待つ。

玄関から薄汚れた男が入ってきた。私の顔を見て、「このホテルは 1 泊なんぼや ? 」と尋ねる。「たぶん、 10 マルタ・ポンド( 2,600 円)やと思うで。」という私の言葉に、男は「ほうか」と言いつつ出て行った。もっと安い宿を探しているんだろうか。

予約が無い ??

やがて中年の男が階段を下りてきた。今度は宿の主人らしい。私の名前と予約してある旨を告げる。パラパラと予約ノートをめくったオヤジは、「私の名前は予約の名簿に載っていない。」と言う。

「なんやてえ !! ちゃんと予約してあんねんでえ。」と思いつつ、オヤジの手許にあるノートを覗き込む。おっさん、これ明日の土曜日のページやんか !! 今日は 19 日の金曜日やで。前のページをめくると、ホラあ、俺の名前があるやんか。

(出足からトラブル続きやな。うん、エエ旅をしとる !!)
アホ、これで終わりやないんじゃ。トラブルにはまだ続きがあんねん。

今度は鍵が無い ??

とぼけたオヤジが私にあてがったのは 206 号室。では鍵を受け取って、・・・ところが、オヤジが言うには「部屋の鍵が見当たらない」のだそうな。ほな他の部屋にしてくれよ、

と言おうと思った時、オヤジが鍵をくれた。なんや、あるやんか。しかし、それはマスター・キーだって・・・。これがあれば、私はホテル内のどの部屋にでも入ることが出来る・・・。このホテルでは、部屋に貴重品を置いて外出するわけにはイカンみたいや。

ともかく部屋に入る。余計な荷物を置いて、すぐにヴァレッタ市内に出かける。もちろん、パスポート、カード、航空券、現金、その他の金目のものは全て持ち歩くことにした。このホテルには怖くて置いていけない。

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