カラヴァッジョ 「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるカラヴァッジョの絵のページでも書いたけど、彼は殺人罪の故にナポリ、シシリア、マルタなどを逃げまわる破目に陥ったんだ。
そんな逃亡者カラヴァッジョが西暦1609年から1610年にかけて描いたのが、下の画像にある「ゴリアテの首を持つダヴィデ」だった。
剣を手にしたダヴィデの左手に下げられているゴリアテの首は、殺人犯カラヴァッジョの自画像なんだそうな。カラヴァッジョは、この絵をローマ法王庁に送り、殺人罪の恩赦を願ったんだ。
そして恩赦は与えられた。しかし、その知らせが届けられたとき、激しい情熱家の画家カラヴァッジョはローマ近くで亡くなっていたんだ。西暦1610年のことだった。
アウトサイダー芸術家 カラヴァッジョ
犯罪者として逃亡の途中で死んだカラヴァッジョ。エリート芸術家としての人生を歩んだラファエロとは対照的な人物がカラヴァッジョかな。
カラヴァッジョが生まれたのは西暦1571年。偶然にもキリスト教徒連合艦隊がオスマン・トルコ艦隊を撃破したレパントの海戦と同じ年だね。幼くして両親と死に別れた彼は、15歳頃にローマに出てきたんだそうな。そこで、若くして才能を見出され、多くの貴族たちが彼に作品を注文した。
ところが、彼は街の娼婦や貧民達を描き、しばしば注文主の貴族たちから作品の受け取りを拒まれた。他方で、ローマの街をうろついては喧嘩騒ぎを起こす。その挙句の人殺し。そして彼の逃亡者としてく暮らしが始まったんだ。
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