柔らかな感触の大理石
続いて左の画像は次のベルニーニ作品の一部なんだけど、指先が肌に食い込む様子が表現されている。
しかし、.....硬いはずの大理石が、まるで柔らかな素材であるかのように見せるベルニーニの技量 !! これが23歳の頃のベルニーニの作品なんだけど、若い頃から才能が輝いていたことがうかがわれるよね。
ベルニーニ 「プロセルピナの略奪」
右の画像は、西暦1621年から1622年頃に制作された「プロセルピナの略奪」(あるいは「プルトンとプロセルピナ」)なんだ。
抱き上げられたプロセルピナの背中から腰にかけてプルトンの指先が食い込んでいる様子を、上の画像で紹介したわけだ。
ちなみに、プルトンというのは地下世界の王の名(別名ハデス)、対してプロセルピナは大地の女神ガイアの娘(別名ペルセポネ)。右の画像を見ればわかるけど、プルトンがプロセルピナを誘拐して連れ去る瞬間が描かれている。
この「プロセルピナの略奪」のお話には続きがある。娘を地下に連れ去られて悲しみにくれる母ガイア(あるいはデメテル)は、全能の神ジュピターに泣きついた。その結果、ジュピターの裁定により、プロセルピナは一年の半分を地下で、残りの半分を地上で過ごすことになったんだ。
地下世界で半年を過ごしたプロセルピナが地上に戻るのは春。大地の女神ガイアの娘にして春の女神・豊穣の女神プロセルピナが地上に戻れば、台地には花々が咲き乱れ豊かな穀物が稔るわけだ。
関連書籍
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