ローマ・カトリック教会の基礎を築いた聖ペテロサン・ピエトロ大聖堂(大寺院)で見ることの出来る多くの芸術作品の中から、ルネッサンスの巨匠ミケランジェロとバロックの巨匠ベルニーニを中心に御紹介してきたんだけど、その他にも見るべきものは多いんだ。私にとっては特に聖人たちや教皇たちの像や墓が興味深いかな。
その筆頭に挙げるべきは、右の画像にある聖ペテロの像だろうね。なんといっても、ローマ・カトリック教会の基礎を築いた人物だから。この聖ペテロ像の制作者はアルノルフォ・ディ・カンビオとされてきたんだけど、4世紀の無名の芸術家の作品だとの説もあるらしいよ。 ちなみに、この聖ペテロの椅子を取り込んだのが、ベルニーニのカテドラ・ペトリ(聖ペテロの司教座)だよね。 また、ヴァティカン博物館のシスティーナ礼拝堂には、新約聖書に基づくキリストの物語をテーマにした一連の絵画が残されている。その中に聖ペテロも登場しているんだ。 例えば、ギルランダイオの「最初の使徒のお召し」の中では漁師だったシモン(後の聖ペテロ)がキリストの弟子となるシーンが描かれている。また、ペルジーノによる「鍵を手渡すキリスト」においては、聖ペテロがキリストから天国の鍵を受け取っている。
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聖ペテロの弟 聖アンドレ
ミケランジェロによるクーポラ(円屋根)の下、ベルニーニによるバルダッキオ(天蓋)の周囲にある柱には、17世紀前半のバロック期に制作された四体の像がある。その一つが右の画像にある聖アンドレ像。フランソワ・デュケノワによって制作されたものなんだそうな。
余談ながら、この聖アンドレ(聖アンドレア、セント・アンドリュー)は、スコットランドやアマルフィの守護聖人だね。 カノーヴァ作 教皇クレメンス13世記念碑サン・ピエトロ大聖堂の中では、数々の聖人像のほかに教皇たちの墓や記念碑を見ることも出来る。その一つが、既に御紹介したベルニーニによる教皇アレクサンドル7世の墓だったね。
そして右の画像にあるのは、カノーヴァの手による教皇クレメンス13世の墓。但し、クレメンス13世(在位1758年 - 1769年)が何をした人物なのか、よくわからない。その次のクレメンス14世ならば、ヴァティカン博物館のピオ・クレメンティーノ美術館に収めてある美術品のコレクターとして著名なんだけどねえ。 他方でこの教皇クレメンス13世記念碑を制作した彫刻家アントニオ・カノーヴァは著名。本名はアントニオ・カノーヴァ。バロックの巨匠ベルニーニの評価が地に落ちた新古典主義時代のイタリア彫刻を代表する人物。 彼のペルセウス像は、ヴァティカン博物館のピオ・クレメンティーノ美術館の中で、古代のヘルメス像・アポロン像・ラオコーンと並べて展示されているほどなんだ。 ポッライウォーロ作 教皇インノケンティウス8世の墓
続いては、右の画像にある教皇インノケンティウス8世(在位1484年 - 1492年)の墓。こちらの教皇も特に目立った業績は残していない。ルネッサンス期の歴史家グィッチャルディーニなんて、このローマ教皇のことを「無用の人物」とはっきり書いちゃうほどだからね。 他方でこの墓を制作したアントニオ・デル・ポッライウォーロの方は、ルネッサンス期15世紀後半の画家・彫刻家として著名なんだそうな。私は知らなかったけど...。
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