カンパーニャ と ローマ・ヴァティカン
(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編


D18. システィーナ礼拝堂のキリスト伝 -1.
(ヴァティカン美術館・博物館 -17.)


システィーナ礼拝堂の新約聖書物語

システィーナ礼拝堂の天井と祭壇にはミケランジェロの作品が並んでいるんだけど、左右の壁には当時のイタリアの画家達による新約聖書物語(つまり、キリストの物語)が描かれている。

ペルジーノとピントリッキオの
「キリストの洗礼」

祭壇にあるミケランジェロの「最後の審判」の右手にあるのは、ペルジーノとピントリッキオによる「キリストの洗礼」。30歳を過ぎたイエス・キリストが、ヨルダン川のほとりで洗礼者ヨハネによって洗礼を受ける場面だね。

システィナ礼拝堂に見るペルジーノとピントリッキオの「キリストの洗礼」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア) システィナ礼拝堂に見るペルジーノとピントリッキオの「キリストの洗礼」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア)

上の画像にも見えるけど、イエス・キリストが洗礼を受ける際、鳩の姿をした聖霊が現れ、「貴方は私の愛する子、私の心にかなう者」という声が聞こえたんだそうな。その後のキリストは人々に教えを授け始めたらしい。

ちなみに、上の画像にある「キリストの洗礼」は、ペルジーノとピントリッキオという二人の画家の手がけたもの。二人とも15世紀の半ばに生まれ、16世紀初頭にかけて活躍したルネサンス派の画家なんだそうな。

ボッティチェッリの「キリストの試練とライ病者の清め」

ヨハネから洗礼を受けた後、イエス・キリストは荒野に入っていったんだ。そこに悪魔が現れ、キリストに様々な試練を与えたんだそうな。

例えば、下の画像にも見えるけど、悪魔がキリストを聖なる都の神殿の上に連れて行き、「神の子ならば、飛び降りても天使が助けてくれるだろう。」と言ったらしい。対してイエス・キリストは「主を試すことなかれ。」と答えたと言われる。

システィナ礼拝堂に見るサンドロ・ボッティチェッリの「キリストの試練とライ病者の清め」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア) システィナ礼拝堂に見るサンドロ・ボッティチェッリの「キリストの試練とライ病者の清め」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア)

上の画像にある作品を描いたサンドラ・ボッティチェッリに関しては、書く必要は無いよね。ボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」はフィレンツェのウフィツィ美術館で見ることが出来る。






ギルランダイオの「最初の使徒のお召し」

悪魔の誘いを断ち切ったイエス・キリストは、人々に福音を伝えながら旅をしていた。そして、ガラリアの海辺でシモンとアンデレの二人が漁をしているのを見かけたんだ。

イエスは二人に声をかけ、一緒に来るように、そして人を漁どる(すなどる)漁師になるようにと命じた。そして、この二人がイエス・キリストの最初の弟子、あるいは使徒となった。

システィナ礼拝堂に見るドメニコ・デル・ギルランダオの「最初の使徒のお召し」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア) システィナ礼拝堂に見るドメニコ・デル・ギルランダオの「最初の使徒のお召し」(ヴァティカン美術館・博物館、ローマ、イタリア)

ちなみに、シモンはやがてペテロと呼ばれるようになった。ペテロというのは、古代ローマの言葉で「岩」を意味している。彼はキリストの教えの礎となる運命だったんだ。その後、彼は古代ローマにキリストの教えを広め、カトリック教会の基礎を築いた。彼こそが聖ペテロ(サン・ピエトロ)だね。

上の画像にある「最初の使徒のお召し」を描いたドメニコ・デル・ギルランダイオは、15世紀の半ばに生まれ、15世紀末まで活躍した画家なんだ。聖書の出来事を15世紀の富裕な家の出来事のように描くのが得意だったんだって。

ついでながら、ギルランダイオは「最後の晩餐」や「キリストの磔刑」などの作品も残している。

このシスティーナ礼拝堂では、カメラの使用は全く許されていないんだ。というわけで、このページで御紹介している画像は、現地で買った資料から取り込んだものなんです。御了承ください。

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