カンパーニャ と ローマ・ヴァティカン
(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編


D05. ピオ・クレメンティーノ美術館
(ヴァティカン博物館・美術館 -4.)


ピオ・クレメンティーノ美術館

エジプト美術館に続いて入ったのが、ピオ・クレメンティーノ美術館。18世紀後半に教皇ピオ6世によって創設された美術館なんだ。

この美術館には、教皇クレメンス14世とピオ6世のコレクションが展示されているんだけど、ヴァティカン博物館・美術館の中でも古代彫刻の傑作を集めていることでは抜きん出た美術館なんだそうな。

教皇ピオ6世とナポレオン

余談ながら、この美術館の創設者の一人だった教皇ピオ6世なんだけど、フランス革命の引き起こした動乱に巻き込まれて苦労している。イタリアに侵入したナポレオンに捕らえられ、幽閉された状況で亡くなっているんだ。

対するナポレオンはやがてフランス皇帝となっている。勃興する近代の影で埋没していく教権を象徴するのが教皇ピオ6世だったのかもしれないね。






「競技者アポクシオメノス」の像

ピオ・クレメンティーノ美術館の競技者アポクシオメノス像(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア) ピオ・クレメンティーノ美術館の誇る古代彫刻の中で、最初に御紹介するのは、右の画像にある「競技者アポクシオメノス」の像。

1949年に発見されたこの像のオリジナルは、紀元前320年頃にリュシッポスによって制作されたブロンズ像なんだ。(アレクサンダー大王が亡くなった直後の時代かな。)

それを1世紀頃に大理石でコピーしたのが、右の画像にある作品。競技を終えた古代ギリシャのアスリートが、身体の汗をぬぐっているところを描いているらしい。(亡くなったアレクサンダー大王を慰労するわけじゃないだろうけど・・・。)

ブラマンテの螺旋階段

下の画像に写っているのは、古代彫刻ではないけれど、16世紀にブラマンテが設計した螺旋階段。馬に乗ったままでも登ることが出来るらしいよ。今は鉄格子に囲まれて立ち入ることができないけどね。

ピオ・クレメンティーノ美術館にあるブラマンテの螺旋階段(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア)

余談ながら、西暦1506年に建設の始まったサン・ピエトロ大聖堂。その設計主任がブラマンテだったんだ。

八角形の中庭あるいはベルヴェデーレの中庭

下の画像に写っているのは、ピオ・クレメンティーノ美術館の中にある「八角形の中庭(あるいはベルヴェデーレの中庭)」。16世紀のローマ教皇ユリウス2世(ジュリオ2世)は、かつてオレンジの木が繁っていたこの庭に、多くの彫刻を運び込んだんだそうな。その後、クレメンス14世の命によって改装され、庭は八角形となったらしい。

ピオ・クレメンティーノ美術館の八角形の中庭(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア) ピオ・クレメンティーノ美術館の八角形の中庭(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア) ピオ・クレメンティーノ美術館の八角形の中庭(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア) ピオ・クレメンティーノ美術館の八角形の中庭(ヴァティカン博物館・美術館、ローマ、イタリア)

上の画像のところどころに多くの観光客が集まっているのが見えるかな。この八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭)の周囲には、ピオ・クレメンティーノ美術館の、というよりはヴァティカン博物館・美術館の誇る古代彫刻の傑作が並んでいるんだ。その古代彫刻の傑作は次のページで御紹介しよう。

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