エミリア・ロマーニャとトスカナ
(イタリア)

ボローニャ、ラヴェンナ、サン・マリノ、
シエナ、サン・ジミニャーノ、フィレンツェ
(1999年06月)

15. サン・ヴィターレ教会 -2(ラヴェンナ)

6世紀に建てられたサン・ヴィターレ教会には、多くの古いモザイク画が残されている。このページでは、サン・ヴィターレ教会のモザイク画の中でも私のお気に入りのものをご紹介するかな。

ただし、残念なことに、東ローマ(ビザンティン)皇帝ユスティニアヌス(アヤ・ソフィア大聖堂を建てた人物)を描いたモザイク画は、修復工事のためか幕に覆われていたもんだから、ここで画像を紹介することが出来ないんだ。残念。

モザイク画 「光輪を持った神秘の仔羊」

まず下の画像で御紹介するモザイク画は、資料によれば「光輪を持った神秘の仔羊」と呼ばれているもの。

ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の子羊」(イタリア) ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画「光輪を持った神秘の仔羊」(イタリア)

光輪を持っているということは、この仔羊はキリストを象徴しているのだろうか。ま、キリスト教にうとい私の推測なんて、全く当てにはならないけどね。(そういっても、実は私はキリスト教の幼稚園に通っていた。家は禅宗だけどね。)






モザイク画 「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」

続いて、「アブラハムの供犠(あるいは、イサクの犠牲)」と呼ばれるモザイク画(下の画像)。多用されている緑が、モザイク画に描かれた聖書の世界を、天上界ではなく地上のものにしているよね。そこが私の気に入りなんだ。

イタリアの古都ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画 「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」 イタリアの古都ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画 「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」 イタリアの古都ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画 「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」 イタリアの古都ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会にあるモザイク画 「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」

ちなみに、上の画像はこのサイトの本館「ヨーロッパ三昧」や別館「ヨーロッパの歴史風景」の読者である kaoringo さんが送ってくれたもの。kaoringo さん、いつも有難うございます。

ところで、この「アブラハムの供犠 あるいは イサクの犠牲」というのは、旧約聖書に書いてある物語なんだ。せっかくだから、その概要を下に書いておくかな。

アブラハムの供犠 あるいは イサクの犠牲
(旧約聖書 創世記 第22章より)

  1. ユダヤ人の族長であるアブラハムの信仰心を試そうとした神は、アブラハムに命じた。「モリヤの地に赴き、息子のイサクを神に献じなさい。」

  2. アブラハムは息子イサクを連れて出発した。父の手には刃物が握られており、息子の背には薪が担われていた。

  3. 息子イサクは父に尋ねた。「神に捧げる仔羊は何処に ??」。「息子よ、捧げ者は神様が用意してくださる。」と答えた父。

  4. 山上に祭壇を築いて薪を並べた父アブラハムは、息子を縛り祭壇に乗せた。父が刃物をふりあげたとき、神の声が聞こえた。

  5. 「アブラハム、息子を殺してはならない。お前が神を信じるものであることは良くわかった。」

  6. アブラハムは茂みの中でヒツジを捕え、あらためて神に捧げた。

  7. 「あなたを祝福し、子孫を増やそう」と神はアブラハムに言った。

上に書いた物語の中のイサクの言葉 3. から、当時のユダヤ人は神に仔羊を捧げる風習を持っていたことがわかるよね。ということは、「光輪を持った神秘の仔羊」は、神に捧げられたイエス・キリストだと考えてよいのかもしれないね。

余談ながら、ユダヤ人である画家シャガールは、旧約聖書をモチーフにたくさんの絵を描いている。南フランスのニースにあるシャガール美術館に行けば、シャガールが描いた旧約聖書の世界を見ることが出来るんだよ。(シャガール美術館には、シャガールが描いた「アブラハムの供犠(イサクの犠牲)」もあるんだ。)

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