エミリア・ロマーニャとトスカナ
(イタリア)

ボローニャ、ラヴェンナ、サン・マリノ、
シエナ、サン・ジミニャーノ、フィレンツェ
(1999年06月)

14. サン・ヴィターレ教会 -1(ラヴェンナ)

ネオニアーノ洗礼堂から歩くこと約 500メートル。たいした距離じゃない。でも、冷たい雨が降り続いているんだ。デコボコのある古い石畳の道には、たくさんの水溜りが出来ている。たっぷりと水の染み込んだ靴は、重くて冷たい。が、「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」に観光を続ける私たちは、サン・ヴィターレ教会に到着。

東ゴート王国ゆかりの
サン・ヴィターレ教会(あるいは聖ヴィターレ教会)

当時このラヴェンナを支配していた東ゴート族のテオドリック王が亡くなった西暦 526年に建てられたサン・ヴィターレ教会の外観が下の画像。

イタリアの古都ラヴェンナにあるサン・ヴィターレ教会 イタリアの古都ラヴェンナにあるサン・ヴィターレ教会 イタリアの古都ラヴェンナにあるサン・ヴィターレ教会 イタリアの古都ラヴェンナにあるサン・ヴィターレ教会

そして、東ゴート王国が滅びた後、西暦547年に大司教マクシミアヌスによってローマ・カトリックの教会として聖別されているんだ。(先に書いたけど、マクシミアヌスというのは、大司教館付属博物館に保管されている象牙の司教座を贈られた人物だよ。)

サン・ヴィターレ教会の中の華やかなモザイク画

上の画像で見ると、確かに歴史はありそうだけど、質素な教会だよね。ところが、その中に足を踏み入れると、華やかなモザイク画(下の画像)に飾られているんだ。

サン・ヴィターレ教会内部の華やかなモザイク画(ラヴェンナ、イタリア) サン・ヴィターレ教会内部の華やかなモザイク画(ラヴェンナ、イタリア) サン・ヴィターレ教会内部の華やかなモザイク画(ラヴェンナ、イタリア) サン・ヴィターレ教会内部の華やかなモザイク画(ラヴェンナ、イタリア)






典型的な古代ローマのバシリカ様式によって建てられたサンタ・ポリナーレ・ヌオーヴォ教会と違って、変則的な八角形のクーポラを持つサン・ヴィターレ教会は、東方ビザンティン帝国の影響を強く受けているんだそうな。

そういえば、当時のビザンティン帝国の首都コンスタンティノープル(今のトルコイスタンブール)にビザンティン皇帝ユスティニアヌスによって建てられたアヤ・ソフィア大聖堂も同時代の建築物だね。

そのビザンティン帝国時代のアヤ・ソフィア聖堂にあったものと匹敵する多くのモザイク画が残されているのが、このラヴェンナに残るサン・ヴィターレ教会なんだそうな。

イタリアの古都ラヴェンナに見る
東ローマ帝国・ビザンティン帝国のモザイク画

西暦537年、東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスにより、コンスタンティノープルのアヤ・ソフィア聖堂が再建され、その内部は光り輝くモザイク画によって飾られた。

でも、コンスタンティノープルは1453年にオスマン・トルコによって征服され、アヤ・ソフィア聖堂はイスラム教徒の為のモスクとして改装されたんだ。その際、多くのモザイク画は破壊され、あるいは漆喰の中に塗り込められてしまった。

今では漆喰の中から再び姿を現しているモザイク画もあるんだけど、私たちがアヤ・ソフィアで見ることが出来るのはほんの一部にすぎない。でも、このラヴェンナでは、東ローマ帝国・ビザンティン帝国の伝統を伝えるたくさんのモザイク画を、歴史ある古い教会の中で見ることが出来るわけだ。

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