イタリア北部周遊

ミラノ、フィレンツェ、ピサ、チンクエ・テッレ、ジェノヴァ
(1996年09月)

19. アカデミア美術館とミケランジェロ
(フィレンツェ)

捨子養育院やメディチ・リカルディ宮殿を見る前に訪ねたときには、アカデミア美術館の前には長蛇の列が出来ていた。だから、中に入るのを諦めてしまったんだ。でも、夕方の4時に再びやって来てみれば、待ち行列も大したことはない。じゃ、今度は中に入ってみるか。

アカデミア美術学校とアカデミア美術館

西暦1562年にフィレンツェで設立されたアカデミア美術学校の生徒達のためにアカデミア美術館が設立されたのは西暦1784年のことだった。

フィレンツェのアカデミア美術館内部(イタリア) 右の画像がそのアカデミア美術館の内部の様子。画像の左に写っているのは、ミケランジェロの「囚人」という作品。6体制作された「囚人」のうちの4体がここにある。

そして、画像の奥、遠くに見えているのは、あのミケランジェロの「ダヴィデ」だよ。シニョーリア広場とヴェッキオ宮殿のページにも書いたけど、シニョーリア広場に面して立てられているミケランジェロのダヴィデはコピーに過ぎない。オリジナルは、このアカデミア美術館にあるんだ。

ミケランジェロの「ダヴィデ」

そして、下の画像2点が、間近に見たミケランジェロのダヴィデ。左下の画像には、ダヴィデの下から見上げている女性の姿が写っているけど、その女性と比べるとダヴィデ像の大きさがよくわかるよね。

フィレンツェのアカデミア美術館に見るミケランジェロの「ダヴィデ」(イタリア) フィレンツェのアカデミア美術館に見るミケランジェロの「ダヴィデ」(イタリア)

ミケランジェロの「パレストリーナのピエタ」

アカデミア美術館の持つもう一つの目玉が、やはりミケランジェロの作品で「パレストリーナのピエタ」と呼ばれる作品(下の画像)なんだ。

フィレンツェのアカデミア美術館に見るミケランジェロ作「パレストリーナのピエタ」(イタリア) 「パレストリーナ」というのは、ローマ近くの丘陵地帯にある町の名前。このミケランジェロの作品の名前にある「パレストリーナ」は、この町を意味するんだろうか。

1556年には、スペインのアルバ公がローマを攻撃し、その近くにあるパレストリーナの町でも、多くの人々が犠牲になった。その悲劇が右の像の背景にあるのだろうか。

それとも、パレストリーナの町から出た音楽家ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ (1525 - 1594)と関係があるのだろうか。彼は教会音楽の多くの名曲を残しているんだけど。(パレストリーナは私の大好きな作曲家なんだ。)

ミケランジェロとフィレンツェ

イタリアの首都ローマでもミケランジェロの代表的な作品を見ることが出来るよね。例えば、ヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂のお宝はミケランジェロの「ピエタ」。同じくヴァティカンのシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの「最後の審判」もある。

でも、ミケランジェロに興味のある方には、是非ともフィレンツェにまで足を伸ばして欲しいな。既にご紹介してきたけど、ドゥオモ博物館には「未完のピエタ」があるし、サン・ロレンツォ教会メディチ家の墓所にもいくつものミケランジェロ作品がある。そして、このアカデミア美術館だもの。



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